医学部を目指すなら公立ではなく中高一貫校に行かせるべきなのか?

ネットでたまに「医学部に行くなら私立に行くべきですか?」等の質問を見かけることがあったので、私自身の体験も踏まえて公立と私立のメリットを書いてみようと思います。

まず私自身の経歴について書いておきますね。私は地元の小学校、中学校を卒業して、そのまま公立高校に行き、1年浪人はしましたがその後地元の旧帝大の医学部に受かりました。高校も大学もどちらも第一志望の学校でした。

中学時代は高校受験の対策のために地元の小さな個人塾に通って、高校時代はは大手の予備校に通いました。高校時代の成績はほぼ学年トップでしたが、現役時代はセンター試験のマークミスで数十点落として、合格点にあと数点足りずに落ちてしまいました。大学時代までずっと実家暮らしで一切私立の学校には通ってないので、(まぁ1年浪人はしたけど)自分で言うのも何ですがなかなか親孝行したと思ってます(*・ω・*)笑

それで、やっぱり医学部に受かる子は結構名門の中高一貫校や有名な進学校出身の子が多いわけで、そういう人達はとにかく「中学校・高校選びが大事!」とか口を揃えて言うわけです。私は多分自分の出身県の中で、公立高校の中のベスト5に入るかなーくらいの名もない進学校からだったので、そんな自分が見てて思った中高選びに関して思うことを書いてみます。

先に結論を言っておくと、

医学部受験したいなら中高一貫校が断然有利だと思います。でも私が自分の子どもを中高一貫校に行かせたいかと言われると微妙です。

というわけでこの結論の理由を下に書いていきますね。

医学部受験には中高一貫校が有利な点

中学時代から大学受験を意識した受験対策がしやすい

やはり医学部受験には中高一貫校が有利なのかと聞かれれば私はYESだと思っています。大学受験については勿論普段の学校の授業の積み重ねではあるのですが、やっぱり高校の授業内容を飛び越えた勉強が必要です。

私は公立高校を受験しましたが、公立高校の受験は「中学の授業を受けていれば解ける問題」でほとんどが構成されます。応用問題もありますが、基本的には中学の授業や教科書以上の勉強をする必要はないのです。

ところが大学受験は違います。特に難関大学や医学部受験の場合には高校の教科書範囲の理解や勉強だけでは全くもって及びません。授業で習うことの応用が必要ですし、これもひらめきや勘でどうにかなるレベルではなく、きちんと順序だった理解と、解法パターンを理解して覚えていくことが必須です。

中高一貫校は中学入学の時点でただ一つの目標である「大学受験」に向けた勉強が始まりますから、大体は高1〜高2までに必須範囲の教科書レベルや授業は終えて、受験対策に取れる時間がたっぷり取れます。その点公立高校は「大学受験のための勉強」の始まりが遅れがちです。

「高3のギリギリまで部活をやっていた人はそこからの追い上げがすごいので、大学受験も成功する人が多い」

なんてきれい事もよく言われますが、最難関と言われる医学部受験においてはそんなきれい事通用しません!医学部目指す人達はかなり前から真剣に勉強してますし、たかが半年の追い上げでどうにかなると思って望まない方が良いと思います(そうは言っても途中でダレる人もいるので100%無理だとは言いませんが)。

周りもハイレベル大学を目指しているので刺激になる

名門の中高一貫校や進学校ほど、レベルの高い難関大学志望者は多いですから、その分自分の励みにもなります。

私の場合は単に制服が可愛いからと実家から近いからいう理由で自分の出身高校を選んだのですが、周りに同じ大学の医学部を目指す同級生はいなくて、少し孤独感でした。まぁ同じ大学を目指す=ライバルですし、場合によっては友達同士でもどちらかが落ちてどちらかが受かる世界ですから、必ずしも同じ大学を目指す仲間が多いのが良いとは言いませんが。

それでも、やっぱり学年から何人も医学部や難関大学に受かる高校の場合、先生もそうした受験への対策に慣れている場合が多いですから、予備校ほどではないにしても対策は立てやすいのではないかと思います。

じゃあなぜ私が子どもを中高一貫校に行かせたくないのか?

一番の理由は、「私立の中高一貫校に入ったら、引っ込みがつかなくなるんじゃないかと思うから」です。

どういうことか?これは私が周りの進学校に入学した人達を見てて感じたことです。

中高一貫校の生徒達は、ほとんどが難関大学や医学部を目指すようになります。そうすると、子どもが別に医者になりたくもないのにプライドで医学部を受けようとしたりする可能性もあると思うからです。

医者になってほしくないのか?と言われるとそうじゃないんです。私は医学部に来て、医者になって本当に良かったと思っています。仕事自体もやりがいを感じますし、将来の安定性も間違いありません。私自身はすごく医者になりたい熱い理由があったわけではないし、正直医学部に行ける学力がなかったら医学部を受けたかと言われると多分受けなかったと思いますが、それでも全く後悔はしてません。

でも出来るなら自然と、医者になりたいなぁって思ってなってほしいんですよね。

あとは中高一貫校の学生を見ていて感じるのは、確かにトップの学生は本当に優秀です。でも上位と下位の差が非常に激しいこと。中学受験の段階ではそれなりに塾に通って勉強すれば点は取れますが、中学・高校と進むにつれて勉強について行けず落ちこぼれる学生も多くて、二極化しやすいと思うのです。

それで高校に入って既に難関大学受験を諦めてる生徒はまだ良いのですが、「自分は中学受験で名門の○○中学に受かったんだ!」とそのときのプライドだけズルズル引きずって、「自分はやれば受かるはずだ」と全くもって受かるはずのない大学を志願している生徒がいるのです。

厳しいですが、実力を伴ってないのにプライドばかり持っているのは端から見ていて惨めに感じてしまいます。勝手な主観もあるかもしれませんが、こうしたタイプの学生が、名門の中高一貫校には生じやすいように思うのです。

結局中学受験はおすすめ?

ただ色々書いてはいますが、結局人間は流されやすい生き物なわけで、周囲が真面目に勉強していれば自分も勉強しますし、良い大学にも入りやすいのは確かだと思うのです。

ただ、親が必死になって子どもを中高一貫校に入れて、医学部に行けるようにと必要以上の期待をかけるのは推奨しません。言葉は悪いけど、優秀な子は放っておいても自然と上位の大学に行けるし、そうでなければ残念な結果になるだけです。

良い大学に行かせたいのなら中高一貫校に行くのは良いと思いますが、「親の出身大学以上の学力を期待しない」のが一番の目安じゃないかと個人的には思っています。

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